ペットボトルでもできる水耕栽培の種まき方法のまとめ

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虫が嫌いだけど野菜を育ててみたいあなた
畑に行く時間はなかなかとれないけど
自宅で簡単にできるならやってみたいな~などなど

最初の一歩を踏み出せないあなたでも
ペットボトルなら簡単にできます。

これまでいろんな記事で
バラバラにご紹介してきた水耕栽培を
まとめてみました。

また私は水耕栽培で育てたものを
室内で育てる以外に
畑に移植したりもしています。

根っこが水耕用から土用へと変わるまで
葉っぱが一時期元気がなくなりますが
根っこが活着してからは元気になります。

大きくなってから土へと移植するより
若苗を移植する方が活着しやすいので
育苗だけを水耕栽培にするのもおすすめです。

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私が実践している水耕栽培の種まき方法

私が行っている種まきの用土は3つ

  1. スポンジへの種まき
  2. ヤシ殻繊維への種まき
  3. 川砂への種まき

それぞれの方法をご紹介します。

その他に種の選び方については、こちらの記事をご覧ください。
>>野菜を育てるならどっち?種と苗の違いと選んではいけないものをご紹介

スポンジへの種まき

スポンジを利用して種まきする方法をご紹介します。

用意するもの

キッチンのスポンジ
(片面が不織布で固いものを使いましたがなくてもOK)
トレー、ピンセット(またはお箸)、ハサミ

  • スポンジを3cm角に切り
    (固い面に)十字の切り込みを入れる。
    スポンジの大きさは、あとで定植する容器やペットボトルの穴の大きさより1まわり大きくするのがポイントです。
    今回は3cmより小さい穴のポットを使うことを前提にしています。
  • スポンジにたっぷりの水を含ませる
  • ピンセットやお箸で種をとり
    スポンジの十字部分に2~3個入れる

    ※好光性種子の場合は光が当たると発芽が促進されるので
    種が見えるようにスポンジへ入れる。(下の写真参照)

  • トレーにスポンジを並べ容器の底が水で浸る程度注ぐ
    発芽するまでは水が乾かないように注意すること
 
多めに種を蒔いて良いものだけを選び間引きます。
 
片面に不織布があるとバルブベースなどの
容器を利用する時にすべり止めの役割を
果たしますがなくても大丈夫です。

ただし育った野菜や植物が
大きく重たくなるものは
不織布がないと下へ落ちやすくなります。 

 
この状態でスポンジの下から根っこが
出てくるまで育てます。
 
 
キッチンのスポンジを切るのが面倒な場合は
水耕栽培用に販売されているスポンジもあります。
 
根っこが出てきたらペットボトルや
バルブベースなどにセッテングして
液肥で育てていきます。
下の「ペットボトルの容器の作り方」で解説しています。
 

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●ヤシ殻繊維の用土に種まきする場合

私が利用したヤシ殻繊維は「プロトリ-フ」
ゴミとして捨てられるので便利です。
パームピートという名前のものもあります。

乾燥し固まっているヤシ用土を水で増やしてから
軽く水気をしぼってからポットに入れてそこへ種まきします。
養分はありませんが、土と同じような使い方ができます。

種まきする容器

ポットは3種類を利用しました。

・ペットボトルの頭の部分
(飲み口のキャップをはめる部分はカットして)
・プラコップの底に穴を開けたもの
・一般的な育苗ポット

●砂の用土に種まきする場合

砂はホームセンターに売っていた「川砂」を使用

砂を使うメリットは、洗って再利用できること
植物が砂という過酷な環境から発芽するため
しっかりとした根性のある根っこが育つと言われいます。

今では砂で栽培する農家さんもいるようで
砂栽培は興味深いです。

私のミニトマトの水耕栽培も最終的に砂に
移植して↓育てています。

砂に種まきする方法は、
ポットにキッチンペーパーを折りたたんで
(2,3枚重なる程度)敷いてから砂を入れました。

必ず乾いたサラサラの砂を利用します。
砂は購入した時は湿っているので
鍋に入れて火にかけて水分を飛ばしました。

直後は熱いので時間を置いて冷ましてから
種まきするようにします。

※砂を洗って再利用するとき:
キッチンのシンクや洗面所を使って洗うと
細かい砂が排水口の溝にたまる可能性があり
後から取り出すのが大変でした。

なので何回も水洗いはせずに、
水道水に2.3日つけ置きした状態にし
ベランダの排水口に1,2回捨てる程度にしました。
この程度ならキッチンのシンクでも問題はないと思いますが・・・

種まきした後は

ヤシ殻繊維と砂の用土にそれぞれ種まきした後は
お皿や100均のファイル入れなどを受け皿にし
そこに水を入れ、ポットを置いて
底の穴から水を吸収させて発芽させます。

発芽してからは、水ではなく
液肥のハイポニカをトレーに入れて育てます。

必ずポットの上から液肥をかけるのではなく
受け皿に液肥を入れて下から吸収するようにしました。

↑上の列はヤシ用土、下の列は砂です。

ポットの底から根っこが出て来るくらいまで
この状態で育てました。

その後、ペットボトルに定植するときは
砂ポットの苗は根っこから砂を取り除き
下記の写真の赤の点線でカットした
スポンジに根っこを挟んで定植します。

砂を水で洗い流すときは
大きめのお鍋やお皿に水をはり
そこに苗の根っこを入れて
優しく水洗いしながら砂を落としていきます。

下の写真は洗った砂を乾かしている時に
残ったミニトマトの種から発芽していた時のものです。
生命力、力強さを感じました(^^)

ヤシ殻のポットは洗わずにそのまま
ペットボトルに定植します。

ペットボトルに合わない容器を
育苗ポットにした場合はヤシ繊維を
砂のように洗い流すこともできますが
簡単にほぐれませんので間引きして
他の容器に移植してもOK

下の写真はヤシ殻繊維を試しに
洗ってみたところですが
根っこがまだ多くなかったため
切らずに分離できました。

番外編・卵パックへの種まき

寒い日が続くときには種を
卵のパックに種まきしてもOKです。
卵パックが温室になります。

パックのフタの凸凹している方を利用しました。
(セルトレーの代わりに)

※用土はヤシ殻繊維を使用しました。

①卵パックの底の部分に穴をあける
②ヤシ殻繊維を入れる
③種蒔きする
(好光性種子の場合は種の上に気持ち被せる程度に用土をかける)
④受け皿(私は食品トレーを使用)に水を入れてから卵パックを置く
水はなくならないように注意して下さい。
⑤気温が低いときは卵パックのフタをしクリップでとめました

発芽したら育苗ポットに移します。
この時ヤシ殻繊維以外の用土に移植する場合は
根っこについているヤシ繊維を洗い流してから移植します。

プランターなどの土への移植の場合は、
洗わずそのまま移植してもOK。

ペットボトル容器の作り方と定植方法

定植する容器(ポット)をペットボトルにする場合

用意するもの

ペットボトル500ml以上
水耕栽培用の培養液
カッター
(場合によってはフェルトなどの布)

  • ペットボトルの上の方の1/3位
    のところをカッターで切り離す
    切り口はテープなどで保護をしておくと安全です
  • キャップを外した口の部分を逆さにし
    下の部分にセッティングします。
    (飲み口のキャップをはめ込む部分は、
    ない方がやりやすかったので
    写真のようにカットして使うことが多いです)
  • スポンジに届くまで養液を入れますが
    容器が大きく届かない場合は
    フェルトなどを写真のように入れてから
    スポンジをはめ込むようにします。
    (私は不織布を活用しています)

  • 根っこの部分に光が当たらないようにする
    光が当たると藻が生えて育たないため
    アルミホイル、空き箱、紙袋などを利用してカバーします。
    100均のアルミシートはうっすら光が通るので
    その1枚だけでは遮光にはなりにくいです。

養液をつくるときのポイント

養液を作る時もペットボトルを利用すると便利です。

養液の希釈率を計算する時に簡単なことと
養液を作った後にキャップをして
よーくシェイクすることで空気が混ざり酸素が増えるからおすすめです。

【2018.2.24追記】液体肥料と用土

液体肥料で有名なのは、
ハイポニカと大塚ハウスが有名ですね。

液肥をたくさん必要とする野菜や
いろんな種類の野菜や植物を育てたい場合は
OAT(大塚)ハウスが割安になります。

OATの液肥(1.2.5号)は3種類の粉末を
水に溶かして濃縮液を作り、
その後に栽培用の液肥を作る手順です。

ハイポニカより手間がかかるため上級者や
プロ向けの液肥と言えるかもしれません。

OATのメリットは、価格が安い他に
成長過程や作る野菜により3種類の濃縮液の分量を
変えることができることです。

初心者でしたら私も使っているお手軽な
ハイポニカをオススメします。

ハイポニカは500倍に薄めた液肥を作り使いますが
私は大葉、パセリは濃度をさらに薄くして栽培しています。

大葉は成長過程の後半は20%濃度で、
パセリは50%濃度で2月現在は育てています。
葉の成長具合を観察しながら変えて行く予定です。

昨年、育てた大葉(シソ)は薄めても問題なかったです。

 

鉢やプランターでの水耕栽培の用土は

鉢やプランターで水耕栽培をするときは
川砂の他にカルセラというセラミックでできた
培養土を使用しています。

カルセラは虫がわかないので室内での栽培に向き
根腐れもしにくくお部屋も汚れないのでオススメです。
洗えば繰り返し使えますよ!

 

種まきをする前に「催芽まき」をする

各ポットに種まきをする前に「催芽まき」をするのもおすすめです。
 
催芽まきのメリットは、発芽が早くなることと
発芽率が高くなることです。
 
但し、発芽を確認したら根っこが伸びすぎる前に
早めにポットへ種まきすることをおすすめいたします。
 
 
 
催芽まきのやり方
 
用意するもの:
種、タッパー、キッチンペーパー(抗菌ではないもの)
 
やり方:
  1. タッパーは熱湯消毒しておきます。
  2. キッチンペーパーを水道水で濡らす
  3. 種をその上に置く
  4. 蓋をする

    ※たくさん発芽させたり、種が混ざってしまいそうな時には、新聞やチラシなどの薄めの紙を使って箱を作り、そこに種を品種ごとに入れてから濡らしたキッチンペーパーの上にのせます。
    ※乾燥しないようにタッパーの蓋をしておきます。
    根が出てきたらすぐにポットや鉢に種まきする。

参考:土を使わないはじめての野菜づくり 中島水美

 
 写真↑はシマナーが発芽してます。
この状態でポットへ種まきします。
 
失敗談
念のため失敗したことを書いておきます。
催芽まきで芽が出てきても、
早い段階でポットへ種まきをしないと
芽が伸びすぎてしまい、
うまく種まきができなかった
ことがありました(≧∀≦)

特に砂地でカボチャを種まきした時の
発芽率は非常に悪く、いつまでたっても
芽が出てこないということがありました。

発芽しなかった原因と思われることをあげてみました

  • 種をうめる時の用土の深さが適正ではなかった
  • 埋める時の芽の向きが問題で発芽できなかった
  • 砂地は特に発芽に時間がかかるため、発芽する前に腐ってしまった可能性がある
品種にもよると思いますが
催芽まきした種を砂にまく時は
特にコツが必要なようです。

あなたが実践する水耕栽培の参考になれば幸いです。

 
最後までお読みいただきまして
ありがとうございました☆

関連記事はこちらです!
>>野菜を室内で水耕栽培するときに便利なものまとめ

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